着物の着付け用語では、よく「袵線(おくみせん)を合わせる」という表現が出てきます。これは前身頃と後身頃にある縫い目を結ぶという意味であり、上下で縫い目があっているとスッキリ見えるため、美しく着こなすのに欠かせない要素です。
ただ着付け教室によって対応が分かれることもあります。その理由となるのが、初心者などの場合だと難易度が高く難しいからです。
また体格や種類に影響されることからスムーズに着用したり、柄を合わせを優先することが多くなっています。
中級者や上級者になると「衽線は合わせるものではなく合うものである」と表現する方も多いです。何度も着こなすことで自分の体格や着物の構造がわかるようになり、上下の縫い目が自然と合うようになってくるといいますが、初心者の段階では難しいと考えられます。
そのため初心者の方はまず着物の柄を合わせたり、着慣れることを目指しながら、自然に袵線をあうようにしていきましょう。
着物の着付けを勉強する上で、着物の部分名称を正しく把握しておくと着付け教室に通う際にも講師の話をより理解出来るようになります。
部位の一つに袵がありますがおくびと呼び、着装上の便から左右の前身頃の端につけたした半幅の布を指します。
基本的に長着前身ごろの幅を補うために足すために使用するので、反物の丈により長方形の棒衽か、衿付けの縫込み分を削った鍵衽に裁ちます。広幅布や子ども物は見せかけだけのつまみ衽にする場合があります。
元々衽とはオオクビの転訛語であり、クビは首の部位を指し領(えり)のことです。身頃に大領を加えることによって着物が仕立てられることから、大領をつめてこの名称で呼ばれる理由となりました。
身近なものとしては浴衣を身につける際に、前を重ね合わせて着用する際に前の布部分を広く作るため、この部位をつけていることが理解できます。
この部位により重なる部分が広くなるので、着こなしがしやすくなるメリットを持っています。
◎2024/10/2
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◎2023/2/3
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